四国遍路道の道標・丁石

四国八十八所の遍路道にある道標、丁石を紹介します

三好氏の里程標

四国第一番霊山寺の門前、寺標石の横に道標があります。 (写真の右端)

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この標石は三好氏によるものですがこれは明治末から昭和にかけて出版(増補31版迄)された「四国遍路 同行二人」に四国霊場開基1100年を記念して建てる旨が記載されてます。

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この本はデジタル化されWEBで公開されています
 https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/819370

明治末期から昭和初めの遍路道の道案内が書かれており当時の道筋の変化等がわかり参考になるかと思います。

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三好氏の里程標はこれ以外には第11番藤井寺本堂前左側に建っているのみです。

これ以外には確認できませんでした。

藤井寺本堂前の里程標

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但し三好氏の道標は未確認も含めて私の知る限りでは3基あります。

①65-29 

この標石は愛媛県四国中央市上野の三角寺への道の途中愛媛県生涯学習センター発行の「伊予の遍路道」P216に記載されていますが現地で探しても見当たりませんでした。


  『前神寺へ六里 金刀比羅へ拾三里 三角寺へ五里 当村深川幸治清薫建之
   明治四十五年一月 阿波 三好廣太』と刻字されてるようです。

☆2020.5.2追記

 ブログを見て下さった方から連絡がありこの道標は遍路道沿いに設置されれているとのことで、ストリートビューで確認したら確かにありました。後日、確認に行ってみようと思います。

 

②67-05

この標石は雲辺寺から太興寺に向かう道筋にあります。雲辺寺から600m程の電波塔手前で左の遍路道に入る所に在ります。

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③67-32 

これも雲辺寺から太興寺への道筋で地蔵型丁石の二丁と三丁の間に在ります

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