四国遍路道の道標・丁石

四国八十八所の遍路道にある道標、丁石を紹介します

徳右衛門標石

徳右衛門標石は寛政から文化年間にかけて250基程設置されたらしいが現在130基程が確認されています。

特徴は殆どの標石に梵字、大師座像、**寺まで*里と里程を表しています。

その中で薬王寺にはかつて2基の標石が在りました。その内1つで

現在、薬王寺の門前には

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徳右衛門道標[23-01]が在ります。

この道標は以前(2009年)には鐘楼脇に他の石造物と共に置かれていました。

その中に2基の道標があり一つは徳右衛門標石であるがもう一つ似た道標[23-02]が在りました。詳細は不明ですが刻字が「これより薬王寺迄五里」と読み取れ徳右衛門道標と考えられます。この道標は現在、見当たりません。

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左が現在残る道標、右の一番下にあるのがもう一つの道標
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次にあまり知られていない徳右衛門道標

高知県安芸郡東洋町野根の淀ケ磯の少し先の国道沿いの土留の陰にひっそりと建っていました。今はもう見る人もない道標です。

下部が埋没していますがおそらく「是より東寺迄六里」だと考えられます。

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 今でも付近の遍路道は人家も少なく大変だったと思う

往時はどんなふうにこの道しるべは立っていただろうか

この先24番最御崎寺(東寺)迄には3基の徳右衛門道標が残っています。