四国遍路道の道標・丁石

四国八十八所の遍路道にある道標、丁石を紹介します

徳島(阿波)

65番三角寺から66番雲辺寺へ②(徳島県佐野から雲辺寺)

65番三角寺から66番雲辺寺間の道標・丁石②(徳島県佐野から雲辺寺迄) 石造物№は「阿波遍路道 雲辺寺道・大興寺道 調査報告書 2016年徳島県教育委員会」の番号です。 徳島県佐野から雲辺寺へは高低差660m程の登り道で地蔵型の丁石が多く残っています。先の…

65番三角寺から66番雲辺寺へ①(徳島県佐野まで)

65番三角寺から66番雲辺寺間の道標・丁石① 四国遍路道指南 遍禮名所図会(一部抜粋) 是より奥ノ院迄五拾八町なり 弁才天社のわきより行 三十丁余登る河の上町見ゆる 大久保村 家少しあり 是より仙龍寺迄八町樹木生茂り高山岩端けはしき所を下る 難所 筆紙に…

23番薬王寺から24番東寺へ1(甲ノ浦迄)

23番薬王寺から24番東寺間(甲ノ浦迄)の道標・丁石 案内記では23番薬王寺から東寺迄21里の道法である。 薬王寺からは少し山手に入り寒葉坂を越えて牟岐へそれからは海沿いの八坂八浜を通り 浅川へそれより阿波土佐の国境を越えて甲ノ浦へ、それから東寺迄は…

22番平等寺から23番薬王寺へ

22番平等寺から23番薬王寺間の道標・丁石 薬王寺迄案内記では7里の道法 経路が変わったのか道中日記では5里 現在の遍路道を歩くと約23kmです。 平等寺境内にはこの先の薬王寺に向かう途中の鉦打にあった中務茂兵衛の道標が 門前に徳右衛門標石 薬王寺へ5り …

21番太龍寺から22番平等寺へ

21番太龍寺から22番平等寺間の道標・丁石 案内記では太龍寺から平等寺へ2里 太龍寺からいわやを経由する道は以前のブログを参照して下さい。 www.osakayamatyan.com 岩屋への分岐から右へ少し登り阿瀬比へは急な下り坂となります。途中に39丁石が1基あります…

20番鶴林寺から21番太龍寺へ2/2

20番鶴林寺から21番太龍寺間の道標・丁石 2/2 鶴林寺から下って来て那賀川を渡るのですが昭和40年に水井橋が出来るまでは江戸時代から船で渡っていました。昔は川を渡りその先は急な登りだったようです。 但し古い時代には那賀川の渡しも無く別ルートの南北…

20番鶴林寺から21番太龍寺へ1/2

20番鶴林寺から21番太龍寺間の道標・丁石1 本堂登り口に2基の道標 1基は中務茂兵衛の道標 案内記等では太龍寺迄1里半 もう1つは昭和4年(1929)の道標で太龍寺へ50丁とあり 太龍寺への下り口に2基の道標 徳右衛門標石と宝暦9年(1759)の角柱形の1丁石 石階…

20番奥ノ院慈眼寺経由の20番鶴林寺道(裏参道)

20番奥ノ院慈眼寺経由の20番鶴林寺道の道標・丁石 20番奥ノ院慈眼寺へ参拝してから20番鶴林寺へ向かう道筋の道標・丁石です。 実際に歩いたのはかなり前なので現状は変わっている可能性が有ります。 奥ノ院から横瀬迄戻り鶴林寺へ向かうのですが分岐に在った…

19番立江寺から20番鶴林寺へ2/2(生名から鶴林寺)

19番立江寺から20番鶴林寺間の道標・丁石2/2(生名から鶴林寺) 旅館金子やの前には以前は少し登った先に在った道標が移設されている 写真は少し以前のもので現在はもう少し手前に在ります。 谷川沿いに中務茂兵衛の道標 そして鶴林寺へ向かう車道を横切る所…

19番立江寺から20番鶴林寺へ1/2(生名迄)

19番立江寺から20番鶴林寺間の道標・丁石1/2(生名迄) 19番立江寺から20番鶴林寺へは案内記によると3里の道法である 櫛淵からは細田周英の遍路地図にある少しの峠を越え(ニタンダ坂)そして勝浦川南岸を西へ進み生名(案内記にはもり村、是より鶴林寺へ十…

18番恩山寺から19番立江寺へ

18番恩山寺から19番立江寺間の道標・丁石 恩山寺から立江寺迄は案内記等では1里 現在は出来るだけ旧道を歩いて約4.2km 立江寺へは恩山寺手前の照連標石から右へ下るのですがその手前、恩山寺へ上った所の右側に石造物が並んでいるがその一つが地蔵型道標 恩…

17番井戸寺から18番恩山寺へ 2/2(勝浦川より恩山寺)

17番井戸寺から18番恩山寺間の道標・丁石 2/2 勝浦川を渡り土手道より左へ下る所に2基の道標 土手横を下り左へ曲がる所に石造物が集められていてその中に3基の道標 恩山寺迄 本体には40丁、花立台座には1りとあり 「18-38」の道標は10数年前に正面は剥離して…

17番井戸寺から18番恩山寺へ 1/2(勝浦川迄)

17番井戸寺から18番恩山寺間の道標・丁石 1/2 昔の案内記には井戸寺から恩山寺迄5里、現在歩くと約19kmです 尚この道筋は徳島教育委員の発行の図書に詳しく述べられている 2001年「徳島県歴史の道調査報告書第5集 遍路道」阿波遍路 2012年「阿波遍路 恩山寺…

16番観音寺から17番井戸寺へ

16番観音寺から17番井戸寺間の道標 観音寺から井戸寺迄 十八丁 観音寺からは東へ向かいやがて観音寺迄は確認出来る道標などから府中駅の東西を通る二つのルートが考えられる有る 一つ目のルートは大御和神社角から左へ北方へ進むこの角にコンクリート製の道…

13番大日寺から16番観音寺へ

13番大日寺から16番観音寺間の道標 13番一ノ宮(大日寺)から先は17番井戸寺迄は札所間の距離が短く 案内記等には 13番一ノ宮から14番常楽寺へ 15町(現在歩く距離2.7km) 14番常楽寺から15番国分寺へ 8町(800m) 15番国分寺から16番観音寺へ 18町(1.8km…

13番奥ノ院建治寺道

13番奥ノ院建治寺道の道標・丁石 方子から奥ノ院建治寺へは18丁、約1900m程の道法で舟形地蔵の丁石(明治時代と思われる)が17丁から有りますが9丁と3,2丁石は見当たらなかった。角型丁石は8丁と7丁だけ確認。青石の手差しの道標が3基と地蔵型道標が1基見ら…

12番焼山寺より13番一之宮(大日寺)へ⑤二本木~大日寺

12番焼山寺より13番一之宮(大日寺)間の道標・丁石⑤(二本木~大日寺) 入田町に入り県道より北側に旧道が500m程あり途中に2基の丁石 県道沿いの擁壁に213丁石 旧道は県道に合流、それより100m程の右側、小堂前に上部が欠けた丁石 215丁石と思われる すぐ…

12番焼山寺より13番一之宮(大日寺)へ④広野~二本木

12番焼山寺より13番一之宮(大日寺)間の道標・丁石④(広野~二本木) 広野の県道からは右へ舗装された道を登って行き麓より高低差は90m程で旧遍路道は方子からゆっくりと下って行き鮎喰川端へ出るのですが現在は不明ですが以前は一部道の通行は困難でした…

12番焼山寺より13番一之宮(大日寺)へ③本名~広野

12番焼山寺より13番一之宮(大日寺)間の道標・丁石③(本名~広野) 是より先は鮎喰川に沿って基本、県道を進む比較的平坦な道で途中少しの旧道が残っています。 道中日記には 百五十弐丁迄ハあがわ也。九十五丁より百五丁目迄川端通百六十丁目より広野むら …

12番焼山寺より13番一之宮(大日寺)へ②玉ケ峠~本名

12番焼山寺より13番一之宮(大日寺)間の道標・丁石②(玉ケ峠~本名) 江戸時代の道中日記には 玉ケ峠是より東へ横道五六丁入、坪ノ内と申在、是より七十丁迄横取 此間小村多し皆あがわ村也。七十二丁より九十五六町迄下り坂・・・ 百町目村有 峠からすぐ左…

12番焼山寺より13番一之宮(大日寺)へ     ①焼山寺~玉ケ峠

12番焼山寺より13番一之宮(大日寺)間の道標・丁石①(焼山寺~玉ケ峠) 四国遍路道指南には 十二番焼山寺 南むき 名西郡 本尊虚空蔵 坐四尺五寸 大師御作 詠歌 後のよをおもへバ恭敬しやうさんじ してや三途のなんじよ有なば 是より一の宮まで五里 さうち村…

11番藤井寺から12番焼山寺へ④一本杉から秡川(左右内)迄

11番藤井寺から12番焼山寺間の道標・丁石④(一本杉~秡川) 一本杉からすぐの浄蓮庵(一本杉庵)横に これから先は祓川迄ずっと下り道これより山を右にして横道を下って行きます 山より38丁石は見当たらず 36丁石は以前には道から少し下に在った様です 33丁…

11番藤井寺から12番焼山寺へ③柳水庵から一本杉迄

11番藤井寺から12番焼山寺間の道標・丁石③(柳水庵~一本杉) 藤井寺から焼山寺間の道標・丁石についてはの 神山町教育委員会により平成8年発行の「遍路道の丁石 藤井寺より焼山寺まで」 に詳しく述べられており大きさ、刻字等を参考にさせてもらいました。 …

11番藤井寺から12番焼山寺へ②長戸庵から柳水庵迄

11番藤井寺から12番焼山寺間の道標・丁石②(長戸庵~柳水庵) 長戸庵のすぐ近くに なだらかな道をしばらく歩くと道は又、坂道となる やがて道は少し平坦になる 次に五嶋政吉の道標で名前が刻んであるものでは徳島で2つ目の道標で右へ山の横道を案内している…

11番藤井寺から12番焼山寺へ①長戸庵迄

11番藤井寺より焼山寺間の道標・丁石(長戸庵)迄 本堂前に三好氏の里程標 焼山寺へは本堂横から山路を登って行きます。各種案内記には焼山寺迄三里と書かれており登り口には徳右衛門の標石(焼山寺迄三里) 登り口の左横に西国三十三ヶ所のミニ霊場を案内す…

10番切幡寺から11番藤井寺へ

10番切幡寺から11番藤井寺迄に残る道標 寺への道路入口まで戻りそれより南へ行き150m程の所に 60m程東向きに進み県道に出、遍路道は右へ折れるがそこに真念標石 十一ばんと追刻されており裏側が本来の正面 是より200m少しで道が少し曲がり南東方面へと向…

9番法輪寺から10番切幡寺へ

9番法輪寺から10番切幡寺間の道標 寺の南入口に 法輪寺から500m程の十字路に中務茂兵衛の道標 そして教覚寺の入口に青石の道標 土成町成当に入り遍路道がクラン状になっている所に3基の道標 次に小豆洗大師を過ぎ水田に入り自然石と地蔵型の道標が2基並ぶ …

8番熊谷寺から9番法輪寺へ

8番熊谷寺から9番法輪寺迄の道標 寺から参道口迄戻ると遍路道は左へと曲がり南西方へ進むがその曲がり角に明治15年の自然石の道標これは7番、9番と香川の白鳥大明神への道しるべである 600m程進むと中務茂兵衛の道標がありこれより左、南へ行く 南進すると…

7番十楽寺から8番熊谷寺へ

7番十楽寺から8番熊谷寺への道に残る道標 十楽寺の門前の車道沿いに中務茂兵衛の道標がありますがこれは少し南の 旧県道沿いの十楽寺の寺標石付近に在った様です 旧県道から十楽寺に入る所に照蓮の標石 これは「八ばん」と改刻されています 遍路道から離れて…

6番安楽寺から7番十楽寺へ

6番安楽寺から7番十楽寺間に在る道標 安楽寺の入口には移設された中務茂兵衛の道標 上部は付け加えられている 山門の右横に 安楽寺の南を西へ100m程進むと中務茂兵衛の道標 これより北へ向かい県道を越えて引野の集落の分岐点に真念の標石、照蓮の標石など…