12番焼山寺より13番一之宮(大日寺)間の道標・丁石②(玉ケ峠~本名)
江戸時代の道中日記には
玉ケ峠是より東へ横道五六丁入、坪ノ内と申在、是より七十丁迄横取
此間小村多し皆あがわ村也。七十二丁より九十五六町迄下り坂・・・
百町目村有
峠からすぐ左側に36丁石


舗装された町道を下り杉林を抜けると南側の見晴らしがよくなり民家の先、高い石垣の上に37丁石


コンクリートの擁壁の上に38丁石


車道からやがて人家がまばらな今は遍路道としては利用されていないが細い道に入ると旧道らしくなる。
39、40丁は無く次は41から44丁石






道には草が生い茂っていますが道は鮮明で後に通った時は草が刈られ通りやすかったです。


神社前にある杉の木の下に下部欠損の45丁石


すぐ先の歓善寺前には一部破損している46丁石


寺から先は道が崩れるなどして不明で少し迂回しました47丁石は確認出ず
町道を進むと上部が欠けた48丁石


町道から左の旧道に入る所に割れた状態の49丁石


この先歩いて見ましたが旧道が分からなくなり通れませんでした
50丁いしは無く次に確認したのは二ノ宮へ向かう道沿いに51丁石


道を少し戻りしばらくは旧道は通れず県道を歩きました。52~54丁石は無く
川平集落付近では県道から一部旧道を戻る方向に歩き子持ち地蔵の付近に


56丁、57丁は確認出来ず。


来た道をもどり川平集落の細い旧道沿いに進みます59丁は無く




やがて道がわからなくなり63,64丁石は無く62、65、66、69丁石は確認出来ず民家の間を町道に下りました。次に旧道が合流する所の旧道を少し戻ると67丁石が在りました


次の68丁石も確認出来ず69丁石は無く町道沿いに70丁石


この先、左に旧道が残り少し上り墓地前を下ると右側に71丁石


72丁は無く旧道を下り町道に出た所に73丁石


町道を横切り旧道を下ると鏡石大師がありその横に2基の丁石
これは風雨に余り晒されない為か刻字が綺麗です。左側にある刻字の最後の文字は
「ささ点菩提」と云って菩提を表す略字でこの先の丁石にもいくつかあります。


これより先旧道は廃道となって通行は困難ですが丁石がいくつか残っています。
76,77、78丁石は無く


80,81丁石は無く次は82丁石


83丁も無く割れた84丁石


85,86,87丁石は見当たらなかったこのように藤井寺から焼山寺への道と違い廃道となっている所が多く数多くの丁石が残っている道。整備されれば良いのですがきっと素敵な道となるでしょう。
現在の遍路道は町道を下り切った所で県道20号線に出ます。88丁石は見つからなかった
焼山寺に向かう町道と県道の三差路には82丁石、台石は益田氏の標石です
少し前にも同じ82丁石があり施主も同じである(別ルートの物だろうか)


県道を少し南へ、県道下のたんぼ横に96丁石
移動されたものなのか丁度この辺りが山からの旧道を下ってきた所にあたり旧道の道筋かもしれません


先の三差路のすぐ先、西へ神木方面に向かう道入口に97丁石


小川を渡った先に99丁石と舟形道標が在りましたが今は新しく県道が出来て付近の様子が変わり見当たりません何処かに保管されているのでしょうか


100丁石は無く 阿野郵便局前に道標を兼ねた101丁石
これには「此方右衛門三郎墓有 同近道」とありこれは焼山寺への別ルート(神木、上河内、庄部を通る)を示していると考えられます。


MAP13-4(カシミール3Dにて作成)
MAP13-5
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