照蓮の標石
徳島の遍路道を歩いているよく見られる標石でその殆どに四國中千躰大師と刻まれ指印で進む方向を示しているのが特徴で文化6年(1809)から文化13年にかけて建てられたようで愛媛を除く四国3県(徳島県内が大多数)に約80基程在りこれを紹介します。
願主である照蓮さんについては資料が見当たらずどのような人なのか不明ですが一部道標に真念再建とあることから真念さんの志を受け継ぎ標石を設置したようです。
1番霊山寺から順に紹介していきます。
まず2番極楽寺内には2基の標石が移設されています。
境内の左に03-02
右に03-03
次に1番霊山寺から17番井戸寺への道筋には上部が欠けた標石01~17-03
2番極楽寺を出て墓地を通り下った所に
MAP1-1(カシミール3Dより作成)
3番金泉寺からすぐの4番大日寺に右へ曲がる所に中務の標石と並んで標石04-03
風化の為、一部刻字が不明
岡ノ宮を過ぎて犬伏の諏訪神社前にもかなり風化した標石04-11
照連の標石は砂岩で造られている為、風化がかなり進んでいるものが多い
犬伏には小堂の中に04-12
MAP1-2
次に遍路道は徳島自動車道下を通ると山沿いの道と車道を南西に進む分岐があるが江戸時代の道は残る道標からそのまま車道をしばらく進み板野西小学校の少し北の十字路を右に折れ北上し4番大日寺に向かいます。この曲がり角にも照蓮の標石が在ったようですが現在は見当たりません。この先、大日寺迄に8基と多くの照蓮の標石が残っています。
この先小さな峠を越えて法乃橋碑を過ぎ川を渡った先に
その先右に曲がる所に04-26がありこの先600mゆるく登って行くと大日寺
それより5番地蔵寺まではここまで又戻ることとなり昔は宿屋があり荷物を預けて大日寺に行くこともあったようです。
地蔵寺の手前に05-21
5番地蔵寺を出て南へ200m程で撫養街道に出ます。此処に地蔵尊があり脇に標石06-04
是より遍路道は西へ進みます。
尚この地蔵尊には第五番地蔵寺と刻字され宝暦6年(1756)の記銘があり願主は名古屋の義暁という人ですが他にも大日寺から地蔵寺迄の間にある丁石の願主となり設置しています。
MAP1-3
この標石の少し東には現在安楽寺に保管されている真念標石がありました。
現在再建したものが置かれています。
そして7番十楽寺に入っていく旧道の所に標石07-10
MAP1-4
(=^・^=)END